雨量計は大雨による被害を減らすことに役立つ

日本では、台風やゲリラ豪雨といった大雨による災害が多く起こることが知られていますが、被害をできるだけ少なくするためには、雨量計の設置が有効だと言われています。大雨が降ると、洪水や道路の冠水、そして土砂崩れなどの災害が起こりやすくなりますが、雨量を観測しておけば、災害が起こる可能性を予測することが可能です。そのため、災害が起こる前にあらかじめ対策を講じることも可能になりますし、被害を最小限に抑えることができるようになります。最近では、大雨による被害を未然に防ぐことを目的に、自治体などが独自に雨量計を設置したり、または設置する箇所を増やすなどの動きがあります。外部から雨量の情報を得ることも可能ですが、自治体などが独自に設置を行っておくほうが、より細かく、そして迅速に情報を得ることが可能になると言えるでしょう。

転倒ます型雨量計のしくみ

雨量は、雨量計を使って図ります。溜まった雨の量の目盛を読み、その雨を捨て、また図るというやり方では、手間がかかります。地域気象観測システムや地方公共団体・運輸・電力などの事業者が広く使用している雨量計は、水を溜めては流すシステムです。正式名称は「転倒ます型雨量計」と言います。このますは0.5ミリの雨がますにたまると、自動で傾きます。そして、もう片方に流れ込むという仕組みになっています。この方法であれば、いちいち手動で水を流す手間がありません。この転倒ますが傾いた回数をカウントすると雨量が分かります。一時間に5カウントすると0・5×5で2.5ミリの雨が降ったということになります。数字では雨の量が想像つかない場合でも、転倒ますが一時間に何度傾いたかを考えると、雨の多い、少ないの想像がつきやすいです。

雨量計の設置に適した場所

雨量計は、外であればどこに置いてもよいというわけではなく、きちんとした設置場所を確保する必要があります。設置場所として最も適しているのは周囲に建物や木々といった障害物がない場所になります。周囲に障害物があると外部からの影響を受けやすくなる場合があるほか、木々が周りにある環境では、落ち葉などのゴミにより雨水の受口が塞がれてしまう可能性があるため、正確な雨量の計測に支障をきたしてしまうことがあります。ですので設置場所には、周囲に何もない場所を選ぶ必要があり、都市部の場合はビルなどの屋上に設置するのが一般的になっています。さらに屋上であっても、周囲に高い建物がないなどの配慮が必要になります。また、雨量計を設置する際には、正確な雨量を計測するためにその場所をコンクリート等で平坦にして、計測器を水平の状態に固定する必要があります。